S:このインタビューと別になっちゃうかもしれないんだけどさ、俺が初めてあさみちゃんを観た日暮里のジョン主催のイベント時は、
割とオーソドックスなベリーダンスっぽいように見えたのね、
でも段々それから衣装も露出が増えて過激な感じになって行ったように見えるんだけど。
A:踊りとしてはねそう・・ベリーっていうジャンルの中にはいるんだけど・・あんまり拘ってないかも。
(踊る時の選曲からしてそれを感じるかも)
A:あとね、最近シミジミとこういう曲(今BGMでかけてる曲/The black angels:米サイケデリックロックバンド)とかもすんごい好きで、こういう曲で踊りたいの。
と、思うと全然ベリーじゃないよね?みたいのがあって、なんだろ・・ベリーダンスでもフュージョンで流行ってる曲があって
それも好きなんだけど、なんだろう、やっぱ自分はロックとかの方が好きだなと思う。
(なんか、このBGMが90年代ロックっぽいというか、グランジっぽいというか・・なんというのかな)
A:うん、でもわかる。グランジとか高校の時聞いてた曲とか自分の元みたいのがあって。。そう、あるよね、そういうのが。
(あさみちゃんがかけてる曲を聞いてもあまり違和感を感じないというか)
A:うん・・だからそこに戻ってきてるんだよね。
(だからちょっと少し、暗いよね。笑)
A:暗いね。笑
H:この今かかってる曲そんな感じだよね。
A:このへそ曲がりな感じのね〜曲が好きで、踊る時に曲がまず第一にあるから、だから曲によって、だよね。
で、その日暮里でやった時の曲はエチオピアの曲なんけど、ロックよりはベリーダンスよりな曲でやってたから
多分ベリーっぽいっていうのがあったし、気持ち 的もまだ、”私やってるのベリーダンスだよね・・?”っていう葛藤の時期とかあって・・
(それが)ずっと続いてたんだけど、最近はもうね・・吹っ切れてる。
S:あの頃はまだそういう葛藤が強かった?
A:葛藤あったねー。イランくん(Illan Riviere:あさみちゃん主催の毎年開催しているベリーダンスイベントに2013,2015年来日したフランス人ベリーダンサー)
が登場してか ら、もっーと凄く自由に、その、うちらがやってるスタイルのベリーダンスがすーっごい自由度が高まったの。
S:あー、あの男性ね。
A:そう、でも、もちろんその前にも(ベリーダンスのスタイル)は色々あったんだけど、アラビックな音とかを
フュージョンな感じにしてっていうのが多くて。
でも、あのイランくんが出てから結構ガラッと変わって、
もう本当自由になってきてるからそういういうのもあって、それでイランくんもうメッチャ有名だから
「あ、この人がこういう曲やってるんだったら、こういう曲もありだよねー!」ってなっていって
だから今凄く・・選曲もムッチャやりやすい。
S:うん
A:っていうのも同時進行にあって、自分の葛藤もありつつ”昔のそれはもういいや〜”と思ってるのと
イランくんが出てきて業界自体もどんどん変わってってるいうのが丁度あって。
今こういうの(BGMでかけてる曲)でもやりますよっていうのもあり、周りも(それを)受け入れるし
自分もそれがいいなって、それでいいじゃんと思えるようになった。
もしミュージシャンとかバンドマンとかと一緒にやる時に
『ベリーダンサーとやるから中東っぽいやつに乗せた方がいいかな?』って言われたとしたら、
”いやいや、寄せないでー!”って、”いいから好きなのやろうよ!”みたいな所になるかもしんない。
H:その、ベリーダンスのアラビック系の曲を聞いてるとさ、まぁ、踊りもなんとなく想像がつくけどさ、
それ以外のROCKみたいな曲の中で、ベリーダンスらしさってっていうのは、じゃぁどこに出てくるの?
A:そう、だからね、それを私もね疑問なの。
(でもベリーダンスの基礎をやってる人は染み込んでるからどっかで出てるんだと思う。)
A:ね〜、私ってベリーダンスしかキチンとやってるのってないから。あと(ダンスは)ベリーダンサーさんしか見てない。
そういう意味ではベリーダンスをやっていると言えると思うんだけど、自分が見てるベリーダンサーさん自体が
”ヒップホップやってます”とか”インド舞踊やってます”とかいう人も多いから、そうするとドンドン混ざっちゃうよね〜。。
だから自分から(ベリーダンスらしさが出てるというのは)逆に言えない。
H:それは、ベリーダンスを軸であるとする場合にあさみちゃん中で他の踊りを意識的に取り上げてるっていうこと?
A:ないないない。意識とかはない。
(曲に)合わせてるし、あと自分の好きなダンサーさんの真似したいって思ったりとか
”おーこの音のハメ方かっこいいー!”とかで自分もそうやりたいと思うじゃない?
多分、それだと思う、私全然他の踊りやってなくって。
H:ベリーダンスの伝統的なのってさ、曲も大事だけど曲に付ける踊りも大事じゃん?
そういう場合だとさROCKの曲とかの場合はイメージから作ってる・・作っていく感じ?
A:そ〜・・うん、作ってく感じかな。
(私は曲自体もそうかなと思った。あさみちゃんはどっちかっていうとその時に感じて踊ってるんじゃないかなといつも思おう。)
A:うん、でも曲によるかな。
ベリーダンスの曲を自分で選んだとしたら、やっぱなんかね、初めてやります。って感じの曲じゃないから、
音楽聴いてる時にベリーダンスらしさみたいなもの を入れなきゃいけないかな〜とか、音とかを聞いて、
“あ、ここベリーダンスの動きがあるよね!(笑)”とか、思っちゃう。
H:(赤ちゃんは)寝た?
A:うん、でもふにゃふにゃしてる。
H:俺はベリーダンスってあさみちゃんたちしか見てないから詳しいことはわからないけど
昔、ダンサー3人で組んでペチで踊った時の、3人それぞれの踊りのスタイルがあるとすると、あさみちゃんの動き見てて
大体、指先に、指の先の動きに表情が現れてるよね、綺麗だよ。
A:うん、うん、嬉しい。最近もなんかね、「空気をかき回してるみたいに見えますね」って言われる、嬉しい(笑)
指先はね〜、多分、それはね、私が最初に習ったミシャールって先生がほっんとに指先の動きが綺麗で
そこから入ってるからだと思う、うん。
H:お子ちゃんが生まれる前って、少し躁がかってるんだろうけど
最後に踊ったマルティグラの前の小岩のライブハウスでの《あさがやばるん》がさ、その・・・今、最先端だよね。笑
A:そうね、やっぱあれはねー、Gaya(あさみちゃんのベリーダンス仲間そして、あさがやばるんのもう一人のメンバー)
と一緒に出来る面白いこと、みたいなやつがあるから、うん。
《あさがやばるん》はね、“ふざける!っていうね、もっともっとふざける!!”っていうのがあるからね。
Gayaとはね、凄い気があうというか、うん、Gayaとはちょっとやって行きたいな〜っていうのはある。
S:あさみちゃんってパワフルだよね、ずっと思ってたけど。ベリーダンスやって、子供がいて嫁としてとか家族もあって・・・
おまけにイベントの企画もやってるじゃない?で、働いてもいるし。
A:なんか、私ね、ぼんやりすることが出来なくって、良くないんだけどね。
S:じーっとしてられない。
A:そう、なんだっけ、そういうのなんて言うんだっけ・・貧乏暇なし?違う・・笑。
S:何性っていうんだっけ?
H:貧乏性だね。
A:動いてないとダメなの、疲れるんだけど動いてないとダメで。
H:若いからね。
A:いやでも(今は)体力が・・。産んで思ったけど(体力が)違うな〜って。
長女を産んだ時と年齢が違うなって思った。笑
(じゃ、最後の質問で、これからしたい事はペチででも、それ以外でも)
A:ペチは、まぁ普通に飲みに行きたいかな〜、あとは、またテキーラ・ナイトとか
それこそサンダウンでやる時に参加させて頂ければ、と。
H:もちろんですよ。
S:是非。
A:娘たちと一緒に来て踊ったりとか、出来たらいいなって。
S:しょうもない大人を見せてあげないとね。
A:そうそうそう(笑)