Vol.2 並木俊治
ひとし(以下H):しょっぱなの質問んはですね、ペチに来てから何年くらい?
並木(以下N):何年?もう古いよね。古い。だから忘れちゃった。笑
忘れちゃったけどねーえーっと何年だ、20年近い?あ、いや15年は経ってるかな。
H:オレが初めて並木さんに会ったのが10年前。48の時で。それでここに初めて来た時に
N:あ、いやだってキャビン(嘗て千駄木に存在していたBAR)で会ってたじゃない。
H:キャビンでは会ってるんだけど、ペチで会ったのは10年前。
N:そうするってーと、(ペチに来るようになってから)13年前、アバウト13年前。
H:そもそもは、なんで?
N:なんで?きっかけ?きっかけはーですね、えーっと、キャビンで
ギター禁止令が出て、どっかギター出来る所がないかなって言う話の中でございますね。
それで、晃代さんがうちでやっていいよってことで、ヨッシャーここで暴れられるよって
話のもと来るようになったと。
H:じゃー、その時は佐野さん(佐野行直さん)もバリバリやってた頃?
N:いや、もうその時は入院してた。で、退院してから来るようになって、昼間っから
酒飲むようになった。自家製小豆と日本酒を飲むようになったと。
H:で、その頃、晃代さんと並木さん達と佐野さん達が組んず解れず仲良くなった。
N:そもそもここん家は、晃代さん狙いの僕らより歳をとった、晃代さんファンの客が居た訳だけども
たまたま僕らが来るようになって同じ世代という事で遊ぶようになって、晃代さんがあまり仕事をしないで僕らと飲み歩くようになったら
元々の常連から大ヒンシュクを買ってしまったという。笑
H:なるほど。なんかオレも晃代さんと遊んでる時もそうなのかなと思ってたんだけど、それ以前にもうすでに下地は作ってたワケだ。笑
N:そう、そういうことですね。
H:その後、オレが3年後位にここに遊びにきたら並木さんと会って、まだカウンターの位置が違かった時だね。
夕方、仕事帰りに来てた並木さんがギター弾いててイーグルスのなんかの曲弾いてたんだよね。
で二人でギター弾きだしたから、じゃあ『とこぶし』(並木さんのバンド)作ろうかって話になって。
N:ひとしちゃん、(他のバンドに)浮気多いもんだから・・笑、今活動を休止してます。
H:いやいや浮気じゃないよ。笑
N:13年前はね、カウンターに芸大生の女の子がいっぱい入ってたの。
で、そもそもここのライブも芸大の子を中心とした弦楽四重奏とかで
高尚な音楽と紅茶とケーキでってやっていたんだけど
段々と地元の不良オヤジ達がヘンチョコリンなバンドやりだしたんだよ。笑
H:オレが来始めた頃は、日曜日の夜はハワイアンのウクレレの練習会やってたりなんかしてて
ライブがまだ割と大人しい感じで。
おばさん達のウクレレ教室みたいのだったからね。
N:そう、だから晃代ちゃんに『ヤシの実ブラジャーして是非ウクレレ弾いてほしい』って、僕はさんざん提案しました。笑
H:笑
H:今までペチに来て印象に残ってることは?
N:印象に残ってるの?なんだろうねー。どんどん変わり果てていくペチ・・笑。
高尚から下品になっていくシチュエーションだね〜。笑地元の連中がどんどんどんどん増えていく事によって
高尚が店が下品になっていくって言う。
当初は女性好みのするアンティークな店で、おしゃれな紅茶を飲みつつという感じだったけれども
地元民が増える事によってどんどん、げしん(下品)なる。それを楽しんでたのが晃代さんだったって言うことだね。
H:ま、言葉はあれだけど、下品って言うのは、もうちょっと気軽な感じになったってことだよね。
N:うん、フランクだね、フランク。フランクでございましたねー。
H:その中でも色んなイベントがあった訳じゃない。そのイベントの中でさー、印象に残る様な出来事は?
N:イベントはやっぱ、『とこぶし』でしょーー。とこぶしブラザーズ。ここのハコバンだから。とこぶし気合いが入っておりました。
公開練習したり、合宿したりね。晃代さん交えてねー。盛り上がりましたよね。
ひとしちゃんが浮気しなければまだやってるのに。笑
H:浮気って。笑 オレの浮気よりもみんなとの練習日が合わなくなっちゃったりとかじゃん。
N:まぁ、そういう逃げ方もあるね。笑
ひとしちゃんはバンドも女関係も浮気が強いからね。
これ、強調して書いておいてね。笑
H:笑 いや、楽しい所にすぐ流れていっちゃうだけだから。
N:そうなんだよね、いや、そっちが一番幸せだよね。
H:いやー。笑、とこぶしブラザーズはやってて楽しかったし、本当にハコバンだったよね。
N:ペチハコバン。そこからライブ活動多くやったからね。
H:俺たち以外のバンドのライブで印象なのは?やっぱり佐野さんのライブ?
N:そうだね、クン太郎(佐野行直さん)の末期の時のライブだね。森園さんだったり、金子マリさんが来たり
その後竹田さんのクリエイション一派が来たり、この小さな千駄木の街に来たのがやっぱりね。
H:そうだよね、印象的だよね。まさかって感じだったもんね。
N:まさかの竹田和夫さんのライブ。今でもまだ続いてるし。うん。まだクン太郎が生きてる時に
竹田和夫さんとここでやってもらいたかったな。
H:竹田さんと佐野さんの見てみたかったね。
N:うん、それがちょっと悔いが残るかな。出来れば生きてる時に来てほしかったな。
H:佐野さんのライブもうちょっと見たかったな。
N:ここでの森園さんとやった時のライブ、クンちゃんちょっと可哀想だったな。指動かねーし・・・。
でも金子マリさんがフォローしてたって言うのがね、印象的だった。
H:あのライブの時、体ボロボロだったけどさ最後にさ『オレもうバンバン行くからー!』って言ってたじゃん。
だから凄いなって思ったよね。あの状態であれだけの発言するって凄いなって。
N:まあ、本人ラストだと思ったんだよね。たぶん。うん。
H:そして、次4つめ今後ペチでやりたいことは?
N:んー今後。やっぱね、最近、パーテーが少ないかな。なんとなく。前はもうオレが来るようになってから
パーテーよくやってたから。
ここんところ若干少なくなったかな。ここでやっぱパーテーをガンガンやってほしい。
H:パーティねー。うん。どんな感じのをやる?
N:どんな感じ。うーん別になんだっていいんだよ。だた、みんな集まってどんちゃん騒ぎしてっていう機会を増やして欲しいなーって。
H:晃代さんがパーティ好きだったからね。
N:うん。(前は)色んなシチュエーションのパーテーあったからさ。だから色んなことやってほしいな。
あ、ちょっとベション(トイレ)行ってこようー。
♪ベションわき腹ハウンドドッグ〜♬